ロシアの個人的ハラショー

Здравствуйте!

前年度の日露学生交流会の幹事をしていた、大学3年の片貝里桜といいます。

近くて遠い国ロシアおそロシア全日本撤廃組合の総長も務めております。現在、組合員絶賛募集中です。嘘です。

(ウラジオストクを訪れた時の様子)

テーマ「ロシアとわたし」ということで、今回は私の思うロシアのハラショーなポイントを3つご紹介したいと思います。では早速参りましょう!

①金髪美女だけじゃない 多民族国家ロシア

ロシア人というと、どんなイメージが頭に思い浮かびますか?

白い肌に青く澄んだ目、ブロンドの髪…?

実は、ロシアは100以上もの民族が暮らす超多民族国家なのです。といっても、日本に住んでいる私たちにはちょっと想像がつきにくいですよね。人口のおよそ8割を占めるスラヴ系(ロシア人、ウクライナ人等)の他に、チュルク系(タタール人等)やフィン・ウゴール系、カフカス系の人たちもロシア国内に暮らしているんです。

例えば、旧ソ連の最高指導者スターリンはカフカス地方の現ジョージアの生まれです。2018年平昌五輪の金メダリスト・ザギトワ選手はタタール系の血を引いていると言われています。

広大な国土をもつロシアに暮らす人々は、外見だけでなく、もちろん話す言語、宗教、長い歴史の中で培ってきた文化までも様々なんです。

②ヨーロッパ? アジア? いやロシアか

「ロシアは結局ヨーロッパなのアジアなの問題」

誰もが一度はこの議論について友と語り明かし、昇る朝日を眺めた経験があるでしょう。(ない?)

地理的には、ロシアを南北にまたぐウラル山脈の東西で分かれるとする考えがあります。歴史的には、キリスト教の国だし西欧の近代化を受け入れたからヨーロッパなんじゃない?いやでも、大国なのにEUに加盟してないし、最近は中国との関係も深まってきたし…

このように、ロシアの帰属問題について様々な見方があってとってもおもしろいんです!

例えば、先ほど「多民族」の話をしましたが、「人種のサラダボウル」とも言われる現代のアメリカは17世紀以降イギリスからの白人移民WASPを中心として統治が進められ、血生臭い歴史を経て黒人やネイティブアメリカンの権利が徐々に認められるようになってきました。

一方ロシアはというと、帝国時代からソ連時代、現代のロシア連邦に至るまで、そこにはずっとアメリカよりも遥かに多い数の様々な民族がいたわけです。もちろん、独立を巡るチェチェン紛争やソ連の大迫害のように民族対立や差別も起こっています。それでもロシアは共生の道を探り、現在は共和国や自治管区を設けることで大幅な自治を認めています。

…ちょっと難しい話をしてしまいましたが、つまり欧米から見た近代化の価値観では語り尽くせない、ロシアという国の独自性もきっとあるんじゃないかと私は思っています。そんな曖昧さや混沌さのなかでロシアの文化は花開いたのです。たぶん。

③実は160年来のズッ友? 日本とロシア

今度は日本との関係を見ていきましょう。とは言っても、日露間には未だ平和条約が結ばれていません…なかなか進展のない領土問題のニュースも相まって、ロシアというと私たち日本人にはどこか遠い国のような印象があるのではないでしょうか。

2016年の内閣府による世論調査では、ロシアに対して「親しみを感じる」と答えた人は19%、「親しみを感じない」と答えた人は77%となっています。なんと悲しい数字…

しかし、2019年のロシアにおける対日世論調査では、日本と「友好関係にある」と回答した人は71%、「友好関係にない」と回答した人は24%となっています。

調査方法が異なるので単純に比較することはできませんが、案外ロシアの人々は日本に親近感を持ってくれているようですね…!

実は、日本とロシアの本格的な交流が始まったのは江戸時代末期の1854年、今から160年以上も前のことでした。アメリカのペリー黒船来航に続いて、長崎に着港したロシア船。しかし大地震の影響により船が大破。新たな船を造るべく現地の日本人とロシア人の共同作業が行われました。

※詳しくはこちらも読んでみてください!大学の後輩ちゃんがわかりやすくまとめてくれました↓

このように、日本とロシアの交友エピソードはこれまでに数えきれないほどあります。

しかし近年は先ほどのデータのように、ロシアの淡い片思い状態が続いています…

見切りをつけられる前に、日本もちょっとは応えてあげませんか!お茶ぐらい、ねえ!一緒にしましょうよ!

以上、私の思うロシアのハラショーなポイント3つでした!日本の隣国「ロシア」は魅力に溢れたとっても愛らしい国なのです。

このように今では私もロシアの沼(スメタナ入り)に完全に引き摺り込まれた一員ですが、大学入学当初はロシアのことなんてほとんど知らず、とりあえず…の気持ちで日露学生交流会に入りました。それでも、同年代のロシア人や他大学のロシア好きな人たちと交友を深める中でロシアの魅力に徐々に気づいていきました。

あなたと一緒に、ニチロで活動できる日を楽しみにしています!

片貝里桜

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です