つながるリンゴ
皆さん、こんにちは!
令和4年度幹事(広報)のぱふぇです!
再び日露ブログを書く機会をいただけて嬉しい限りです…!
そういえば、"パフェ"で思い出しましたが…
この前銀座にあるロシア料理店「ロゴスキー」さんに行った時にいただいた「洋梨のキセーリとヨーグルトのミニパフェ仕立て」がとっても美味しかったです!
洋梨のゼリーとフローズンベリーのバランスが絶妙でした〜皆さんも是非召し上がってみてください!
さて、私の近況報告はさておき。笑
本題に入りましょう!
前回私はロシアに興味を持ったきっかけとして、ロシア絵画を挙げました。
なので今回もすこ〜し絵画についてお話ししたいと思います。
今回ご紹介するのは、19世紀後半にフランスで誕生した「印象派」です。
印象派が登場する前、絵画というものは筆跡を残さずになめらかに、写実的に描くことが主流でした。
テーマは宗教や歴史をもとにしているものが多いです。
それに対して印象派の作品は、筆跡を残して大胆に仕上げています。
テーマも風景や日常生活など、私たちにとって身近なものになっています。
また、鮮やかな色・明るい色を使うことも特徴の一つです。
例えば…影を描く際には、灰色や黒を使うことが一般的ですよね。
しかし印象派の画家は赤や緑など、灰色や黒にとどまらず様々な色を使って影を表現しました。 自分の感性の赴くままに色を置いていったのです。
そんなわけで印象派の作品は、当時の人たちからすると斬新なものに見えました。
なので初めのうちは、アカデミー(絵を評価する国の偉い人たち)から「こんなの描きかけの絵じゃん!」と酷評されていました。
一方で一般の人々からの評価は高く、次第に銀行家や医師、歌手などにも人気が広がっていきました。
そしてアメリカ市場にルートが広がったことによって、みんなに受け入れられるようになったのです。
そんな印象派のちょっと後、「ポスト印象派」で活躍した人のなかにポール・セザンヌという画家がいます。 (「ポスト印象派」は「後期印象派」といわれることもあります)
セザンヌは「リンゴ」をモチーフに多くの作品を残しています。
「リンゴひとつでパリを征服する」と言ったとか言わなかったとか!
そうです。彼はフランス出身の画家なのです。 しかし、それがロシアと何の関係があるのでしょう?
…もう少し話を進めてみましょう!
ここでもう1人登場するのが、ピョートル・コンチャロフスキーというロシア人画家です。
彼も同じく印象派の画家として知られていて、「ダイヤのジャック」のメンバーでもありました。 「ダイヤのジャック」とはモスクワで開催されたロシア・アヴァンギャルドの活動の先駆けとなった展覧会です。
つまり、彼とそのメンバーたちは、既成の概念や形式にとらわれない革新的な表現を目指していったのです。
そんな彼ですが、なんと!セザンヌのファンだったのです。
そして、作品にもその影響が現れています。 実際にお互いの作品を比べてみるとわかりやすいです。 例えば…
セザンヌの『天使像のある静物』(1895年)とコンチャロフスキーの"Fruit-piece"(1911)という作品を比べてみます。
(コンチャロフスキーの作品は資料が少なくて邦題が分からなかったのですが、フルーツピースみたいな感じでしょうか…)
どうでしょう?
リンゴに注目してみると、お互いの描き方、色の使い方がとっても似ています!
ちょっとゴツっとした布の描き方も似ていますね!びっくりです。
思いもよらぬところで繋がる絵画の世界。
しかし、絵画だけではなく文学、音楽など… 各国の様々な文化が出会い、絡み合い、影響し合っているのだと私は思っています。
だって地球は丸いんだもん!
皆さんの好きなあの人の作品も、どこか意外なところで繋がりがあるかもしれません。
そんな繋がりを紐解いてみても面白いのかなぁ…!と思った私なのでした。
それでは、またお会いしましょう!
До свидания!
初めまして、こんにちは
コンチャロフスキー夫妻の子供のうち一人が児童文学者のセルゲイ・ミハルコフと結婚して、その二人の子供がアンドレイ・コンチャロフスキーとニキータ・ミハルコフ(二人とも現在のロシアで有名な映画監督)という…
美術と映画が好きでたまたまこちらを見て書き込んでしまいましたが、早く春になるといいですね…外寒すぎます笑
それでは♪